冬は空気が乾いているため、肌も乾燥しやすい季節です。それにも関わらず、「顔が皮脂でテカってしまう」と悩む男性は多いもの。では、なぜ肌がカサつきがちな冬に、テカリが生じてしまうのでしょうか? 冬のテカリ肌の意外な原因を、改善する方法とあわせて探ってみましょう。
冬なのにテカリ肌になる原因とは
冬のテカリ肌は、乾燥が大きな原因になっていると考えられます。冬はもともと湿度が低いうえに、空気の乾燥を引き起こす暖房器具を多用します。そのせいで肌が乾燥して水分量が低下すると、水分をそれ以上蒸発させないために、肌の表面を覆う皮脂が多く分泌されてしまうのです。
しかし、皮脂が多く分泌されても、肌の内部はすでに乾燥した状態です。肌の表面はベタつくのに、内部は乾いているインナードライという状態になるため、テカリながらもカサつきやゴワつきが気になる肌になってしまいます。また、インナードライ肌だと水分と油分のバランスが悪いせいで、ニキビや肌荒れも起きやすいといわれています。
冬の男のテカリ肌改善方法
顔を洗い過ぎない
テカリが気になるからといって顔を洗い過ぎると、かえって皮脂が多く分泌されることがあります。過度の洗顔によって肌が乾燥し、インナードライを引き起こしてしまうのです。そのため、テカリが気になる男性であっても、顔の洗い過ぎはNGです。洗顔は朝と晩の1日2回まで、洗顔料の泡をクッションにしながら、肌をこすらず優しく洗いましょう。
洗顔や入浴後はすばやく保湿する
洗顔や入浴後の肌は、皮脂が洗い流されているため、水分が蒸発しやすい状態です。そのまま放置しているとインナードライ肌を招いてしまうので、時間をおかずにすばやく保湿をしましょう。化粧水をたっぷり使って水分を補い、その後クリームを重ねてうるおいを閉じ込めることがポイントです。水分と油分のバランスが改善されれば、インナードライも防ぐことができます。
ビタミンB2を補給する
ビタミンB2には脂質の代謝を促進するとともに、皮脂の分泌をコントロールしてくれる働きがあります。ビタミンB2は豚レバー、納豆、卵、葉菜類などに多く含まれていますから、普段の食事にバランス良く取り入れましょう。
なお、糖質や脂質の摂り過ぎは皮脂の分泌量を増加させます。甘いものや脂っこいものは食べすぎないように気をつけましょう。
皮脂吸収クリームを使用する
「スキンケアや食生活を改善してもテカリ肌が続く」「手っ取り早くテカリ肌を改善したい」という男性には、皮脂吸収クリームを使うことをおすすめします。皮脂を吸着するクリームを朝のスキンケア後に塗るだけで、肌のベタつきを簡単に防ぐことができますよ。クリームタイプなら肌の乾燥を防ぐ効果もあるため、インナードライの予防にもつながります。
冬のテカリ肌は保湿ケアで改善を
冬のテカリ肌を改善するためには、肌の水分量を高めてうるおいを保つことが大切です。まずは洗顔方法や保湿ケアを見直し、それでも改善できない場合は皮脂吸収クリームで上手にコントロールしていきましょう。