通勤中や仕事中に周囲の方の体臭が気になり「もしかして自分も臭いのでは？」と不安に思ったことはありませんか？
男性は知らず知らずのうちに体臭を発していることがあるものです。近年では「スメハラ（スメルハラスメント）」という言葉も登場し、体臭への風当たりはいっそう厳しくなってきました。
そこでこの記事では、男性の体臭の中でも特に自分では気づきにくい、首のニオイについて解説していきます。

首のうしろから発するイヤなニオイに注意！

首のニオイは自分の背後に向かって拡散しやすく、嗅ぎにくいためイヤなニオイがしていることに気づいていない方もいます。
しかし、首からイヤなニオイを発している男性は意外と多いもの。
「外出中に首に汗をかきやすい」「ワイシャツを脱ぐと首まわりが黄ばんでいる」という方は、日々の生活の中で首からニオイを発している可能性が高いのです。
体臭は加齢とともにキツくなると思われがちですが、比較的若い方であっても首からのニオイが強くなるケースもあるので、十分に気を配っておきましょう。

首の「ミドル脂臭」ってどんなもの？

30代頃から50代頃にかけて首のうしろから発生しやすくなるニオイは「ミドル脂臭」と呼ばれています。
このニオイの原因は「ジアセチル」という物質の発生によるものです。汗の中に含まれている乳酸が皮膚のブドウ球菌に代謝分解されたときにジアセチルが発生し、体臭となって現れるのです。
ジアセチルのニオイは使用済みの油のようなニオイです。首元が臭いかどうか分からないという方は、使ったあとの枕のニオイを嗅いでみましょう。
枕が臭ければ、首からジアセチルのニオイを発している可能性が高いといえます。

首のニオイを防ぐボディケア方法は？

首元の臭いニオイを防ぐために、きちんと体臭ケアをしておきましょう。お風呂に入ったときには、首のうしろを加齢臭対策用のボディーソープで洗うようにします。
このとき、ニオイを落とそうとして肌をゴシゴシとこすると肌ダメージや乾燥が起き、皮脂が余分に分泌されやすくなります。首を強くこするのは避け、柔らかいボディタオルか手のひらで洗うようにしましょう。
お風呂のあとには首をしっかりと拭いて乾かし、清潔な状態にしておきたいですね。

汗をこまめに拭いて首のニオイ防止

汗は分泌された直後は無臭ですが、次第に皮脂や雑菌と混じり合って酸化現象を起こし、強烈なニオイに変化していきます。首に汗をかいたときには、ニオイに変わる前に拭き取っておきましょう。
制汗剤をつけてニオイケアするときには、汗をしっかり拭き取った状態で使うのが効果的です。
どうしてもニオイがおさまらないという方は、脂っこい食事を避けたり喫煙・飲酒の習慣を改めたりと工夫し、体臭を改善していきましょう。

首のニオイは自分ではなかなか気づけないものです。
「もしかしたらイヤなニオイがするかも」と感じている方は、シャツの首元や枕などを嗅いでチェックしてみましょう。
首のニオイはきちんとお風呂に入ったり普段の生活で汗を拭いたりすることである程度予防できるので、こまめにケアをしてニオイを除去してみてくださいね。