体臭を発しやすいパーツといえば、脇や頭皮が有名ですよね。
しかし、自分では確認しにくい「耳の後ろ」も、密かに臭いが出やすいパーツだといわれています。
耳の後ろの臭いにはどのような原因が関係しているのか、対策方法とあわせてチェックしてみましょう。
耳の後ろの臭いの原因とは
皮脂の酸化
耳の後ろは、顔や頭皮に次いで、皮脂の分泌量が多いパーツです。実はこの皮脂が、体臭の原因になることがあります。
普段の洗浄が不十分だと、分泌された皮脂が酸化して、古い油のような臭いを発してしまうのです。
このような臭いは一般的に加齢臭といわれていますが、洗浄が不足していると若い世代でも臭ってしまうことがあるので注意が必要です。
先天性耳瘻孔
耳の後ろや付け根に小さな穴が開いている人は、その穴から出てくる膿や脂肪が臭いの原因になることがあります。
この穴は先天性耳痩孔(せんてんせいじろうこう)といって、生まれつきのもの。耳痩孔が原因の臭いを改善するためには、耳鼻科などでの治療が必要になります。
耳の後ろの臭いを防ぐ方法
耳の周りを清潔に保つ
洗い残した古い皮脂は、体臭の原因になります。お風呂に入ったら耳の周りまでしっかり洗って、皮脂をきれいに落としましょう。
ただし、耳の後ろの皮膚は薄くてデリケートですから、タオルなどでゴシゴシこすると炎症や乾燥を引き起こしてしまいます。
低刺激性の石けんをきめ細かく泡立てて、その泡をクッションにしながら優しく丁寧に洗いましょう。臭いが発生しやすいうなじや首筋なども、一緒にきちんと洗うことがポイントです。
デオドラント剤を使用する
きちんと洗っていても臭いが気になる場合は、デオドラント剤の使用をおすすめします。
ただし、一般的なスプレータイプのデオドラント剤は皮膚への刺激が強いため、敏感な耳周りには適していません。
比較的刺激の少ないクリームタイプのデオドラント剤を、指先で優しく塗り伸ばすようにしましょう。
医療機関に相談する
先天性耳瘻孔など、生まれつきの体質が耳周りの臭いに関係している場合は、セルフケアでの対策では限界があります。
耳鼻科や形成外科などの医療機関に相談して、適切な治療を受けましょう。
耳の後ろは自分の視覚に入らないため、洗うことを忘れてしまいがちな場所でもあります。
自分では気がつきにくいものの、周囲の人々からは臭いと感じ取られているかもしれません。嫌な臭いをうっかり巻き散らかさないように、日頃から十分な対策を意識しましょう。